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申し送りで成功するための3ポイント

新人看護師にとって申し送りは「恐怖の時間」です。

あそこで失敗すれば、1日の頑張りが全否定される気さえします、よね?

分かります、なんせ僕が新人時代にもっとも苦しんだのが申し送りでしたから

なーさん
なーさん

このままでは看護師を続けるのは無理!

それくらい追い込まれていました。

そして、必死で申し送り中の先輩たちを観察しました

皆さん感じていると思いますが、申し送りの出来は聞く人の態度に出ます。

今回は、観察を重ねた結果わかった「申し送りのポイント3つ」と改善策を投稿します。

今回の投稿はこんな人に読んで欲しい
  • 申し送りが苦手
  • 送り方のコツを知りたい
  • 申し送りのせいで自信喪失している人

では行きましょう!

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申し送り失敗の要因

申し送りが失敗しているときの聞き手の反応は

  • ペンが止まっている
  • ジッと目を見てくる
  • 眉間にシワを寄せている

といった感じ。

このような失敗のサインはどんな時に見られるのでしょうか?

大体は以下の3パターン当てはまります。

申し送りが失敗する3パターン
  1. 声が出ていない
  2. 論理的な構成じゃない
  3. 病態とリンクしていない時

申し送りが上手くいかなった時、大体これらに当てはまるのですが

逆を言えば、この3つを克服すれば申し送りは格段に良くなります。

つまり

ハッキリと大きな声で、論理的な構成で病態に沿って申し送ることが出来れば、申し送りは成功します。

コツさえ掴めば、申し送りはカンタン!

僕自身、この3つに注意しだしてから先輩に褒められるようになりました。

  • 「聞きやすかったよ」
  • 「分かりやすかった」
  • 「良く勉強したね」

と、先輩たちに言ってもらえるようになって

なーさん
なーさん

今まで怖い顔をしていたのは申し送りに不満があったからなんだ。

僕のことが嫌いだからじゃなくてよかった。

と安心したのを覚えています。

当たり前ですが、職場での人間関係には利害関係が絡んできます

具体的には、仕事が出来ない新人に冷たい先輩は確実にいます。どっちかと言うと害ですからね。

新人が出来ない分その人の仕事の負担が増えたり、分かりにくい申し送りなら理解するのに余計なパワーを使う。そのため、冷たく当たられることに、、。

でも、仕事ができるようになれば、その人にもメリットが出てきます(そこまでは頑張りましょう)。経験上、そこまでいくと仕事はグンと楽になります。

さて、3つの失敗要因の対策を見ていきましょう。

対策1:ハッキリと大きな声で話す

仮に、申し送りの内容が完璧だったとしても声が小さくて聞こえなければ台無しです。

なので、まずは内容が相手に届くように気を付ける必要があります。

なーさん
なーさん

ちなみに、声が小さい場合は先輩たちは近くに寄ってくるので

申し送っている時に寄ってこられたら「自分の声が小さい」と考えましょう。

声が出ない原因には以下が考えられます

  1. 先輩が怖い
  2. 自信がない
  3. 地声が小さい

対策を見てみましょう

✔︎『先輩が怖い』の対策

僕も先輩は怖かったですし苦手な先輩もいました。しかし、その先輩と距離をとってしまっては悪循環の始まりです。

苦手な先輩にこそ自分から近づいていきましょう。

具体的には

  • 何かできる事ありますか?と声をかける
  • 自分が申し送りで悩んでいる事を打ち明ける
  • 先輩の好きな話題に強くなる

などです

人によってはプライドがあってやりたくないかもだけど、これは仕事です。やれば必ず楽になります。

怖いと思っていた先輩は実はアネゴ気質で面倒見がよくて、味方につけると心強い人だった。

と言うのはよくある話。あなたの強力なサポーターになってくれるかもしれません。

✔︎『自信がない』の対策

自信がないと声が出なくなります。僕も未だにそんな時があります。

その「自信」はどうすれば持てるのかというと

この2つ

  • 事前に申し送りが整理できている
  • 自分がよく勉強した得意分野である

勤務中は忙しくて内容を整理する時間がありません!

と言われるのは分かっています

でも、だからと言って準備をせずに申し送りに挑むのは無謀。本番ではあたふたします。まとめの優先順位を上げて、時間を作ってでも申し送りの準備に当てるべきです。

あとは勉強が出来ていると自信をもって申し送れます。これは即効性はないので毎日の積み重ねが大事です。

✔︎『地声が小さい』の対策

地声が小さい、僕はこれです。

今でも気を付けていないと「何をゴニョゴニョ言ってるの?」って言われてしまいます。

そこで意識するのは、相手の顔をみて「伝える!」と強く思うことです。

相手の顔をみながらだと自然と適切な声量になります。

あと、カラオケに行きました。本当です。

論理的に伝える

論理的に伝えるとは、「原因と結果を一緒に伝える」ということです。

申し送りは聞く人に「それで?」「なんで?」と思わせない工夫が必要。疑問が残る申し送りは分かりにくいと評価されます。

原因だけを伝えると「その結果」が気になり

結果だけを伝えると「その原因」が気になります

✔︎ 例文

例①「発熱があり血液検査では炎症反応が高値でした」

これで何を思いますか?

「それで?」って思いますよね?それが正しい反応です。

 

次は例②「今日から抗生剤が開始になりました」

何を思いますか?

今度は「なんで?」ってなりますよね?それが普通の反応です。

つまり、例①は『原因だけ言って結果を伝えないパターン』、例②は『結果だけ言って原因を伝えないパターン』です。聞いてる方はどちらもモヤっとします。

原因と結果はセットで申し送ります!とても大事なことですが、抜けがちです。

例文をセットにすると「発熱があり血液検査では炎症反応が高値でした(原因)。なので、今日から抗生剤が開始になりました(結果)」と、なります。

論理性があり納得できますね。

なーさん
なーさん

原因を突き詰めていくと、炎症の原因は何?検査はどこまで進んでる?などより具体的になります。

聞いてる人を安心させよう!

申し送りを聞く側は、自分の勤務帯で患者をどう看るか?を考えています。

なので、原因と結果の次を考えるのも大切です。

具体的には「次の勤務帯の担当者に、注意して欲しいことや対応」を伝えましょう。

発熱があったと言う申し送りでは

「発熱時は呼吸回数が増加し頻脈となります。発熱対応は〇〇となっています。」などの情報を追加してあげると、次の担当者は自分の観察点や行動が想像しやすく安心につながります。

『病態に沿って申し送る』

なぜ、病態とリンクしていないといけないのか?

まず、申し送りには時間制限があり一から十まで全てを話す時間はありません。

それに、病態によって各カテゴリーの優先順位は異なります。

極端に言えば、メインの病態が呼吸不全の患者で、申し送りが便秘から始まるのは違和感があります。

なので申し送りを整理する時は、カテゴリー別に情報をまとめて主なカテゴリーから始める必要があります。

正しく並び替えた時、制限時間に入りきらないような情報は次の担当者へ直接言うか、カルテの情報収集に任せて良いレベルです。

この『正しくカテゴリー毎に並び替えること』を意識しましょう。

どうすれば正しいカテゴリー分けが身に付くか?

方法は2つあります

  • 先輩たちの申し送りを分析する
  • 自己学習を積み重ねる

先輩たちの申し送りを分析する

いつも聞いている申し送り、これを利用しない手はありません!

自分の担当する患者以外の申し送りも必死に聞きます、そして書き写します。

その時に、カテゴリーを意識してください。

病態によって【呼吸】や【循環】カテゴリーの優先順位が違います。

自分で考えるのが難しいあいだは、その通りに申し送って良いでしょう。

なーさん
なーさん

先輩であろうと、申し送りが上手い人とそうでない人はいます。

自分が聞いて分かり易い先輩の申し送りを分析しましょう。

自己学習を積み重ねる

これが最強の対策

この習慣があれば大丈夫です。

なぜかと言うと、努力は申し送りに現れるからです。

新人看護師が何人か入ってくると、まず要領の良い人がグーっと伸びますが、継続する自己学習がないと限界があります。

そのうち、努力し続けた人が追い越していく逆転現象がおきます。先輩たちはそれが必然であると分かっているので驚きません。

正直言って、自分から先輩に近づいたり、気を使いまくる小手先のテクニックは新人時代だけの時間稼ぎです。

その間に学習を重ねて、自分のスタイルを作ってください。

終わりに 〜先輩は見ている〜

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

この投稿を読んでいる方は、少なからず申し送りに悩んでいると思います。

僕は昔、申し送りが嫌で看護師を辞めようか考えていました。

院内で他病棟が申し送りを廃止したと聞くと「看護師辞める前にそこに行きたい!」と希望したほどです。

それでも、ここに書いた3つのポイントに気づいてからは調子が上向いていきました。

ただ、いきなり出来るようになったとは思っていません。

僕がいい意味で調子に乗れるように褒めてくれたのは、怖いと思っていた先輩たちでした。

自分が指導する立場になり分かるのは「努力している人の成長」です。

根性論で申し訳ないのですが、頑張っている人はなんかオーラみたいなのを出しています。

必ず伝わりますので、一緒に頑張っていきましょう。

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