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看護師の歩数で病棟の動線を確認した話

後輩Aくん
後輩Aくん

僕は機材・物品係ですが、ICUは物が多くて大変です

年々増えていくし、いくつかある物品おき場もゴチャゴチャ

物品整理はICUの課題、みんなの業務改善にもなるから頑張ろう!

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なぜICUの物品は増え続けるのか?

ICUは集中治療管理を実践する場で、様々な病態の観察・治療のために多くの医療機器が常備されています

たとえば、輸液ポンプやシリンジポンプ・人工呼吸器・特殊なモニター類・体温管理装置などなど、あげればきりがありません

さらに、新しい医療機材の開発は盛んなようで、業者さんからの売り込みも毎日のようにあります

何かしら、新しいガイドラインが示されたら物品が数種類増えるのがおなじみに

偉めの医師
偉めの医師

これ便利そうだしおいてみようかな

看護師さん、〇〇な時には使うから周知よろしく!

という鶴の一声で、物品はどんどん増えていきます

そして『増えた物はとりあえず空いたスペースにおく』を繰り返した結果、規則性がない機材・物品庫がICU内に点在する現状ができあがりました。

物品の整理は業務負担を軽くする

何年も物品の整理が行われなかった結果、ICU内の物品は各所に点在して業務効率がわるい状態になっていました

CV挿入や呼吸管理など、1つの目的に対して病棟内を走り回ってモノを集める日々

物品が整理されれば看護師の動線は改善され、ストレスの軽減、治療の効率化にもつながります

師長さん
師長さん

アンケートで看護師の疲労感が上がっている。。。

皆さん、何か良い解決策はありませんか?

後輩Aくん
後輩Aくん

物品が整理できれば、看護師の負担もへるはず

師長さん、やらせて下さい!

物品整理の要点

整理にあたっては以下の点を守ります。実際に倉庫管理業者が使用する鉄則を参照しました。

  • 不要な物品を排除する
  • 使用シーンごとにまとめる
  • 物品の緊急度が高いものは詰所近くに配置する

効果の実証には万歩計が大活躍

問題は『効果はどう実証するのか?』でした。

1つ1つの動線自体は聞くまでもなく短縮することができました。しかし、看護業務は複合的な動きの連続なので1つの動線では測れません。

そこで、スタッフに百円ショップの万歩計をつけてもらい、勤務中の歩数を前後比較をしました。

集計期間は精度を重視して2週間お願いしました。業務量のムラが少ない日勤限定です。

結果はこのように

介入前後で歩数を25%減らすことができました。
後輩Aくん
後輩Aくん

元が悪すぎた。という事はありますが

スタッフアンケートの結果も上々でやって良かったと思いました。

『業務改善に万歩計を使う方法』を突き詰めて看護研究にできないかなぁ

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