業務が上手く回せなくて辛い。
タイムスケジュールがズレていく原因は何?
どうすればいいの?
この問題を解決しましょう。
看護師の一日は『数十個の業務のかたまり』、どうすれば上手く回せるのか?始めのうちは誰にも分かりません。
これから、僕の職場のマニュアルにも載っている業務の回し方を紹介します。
皆さんとは施設が違いますが ”考え方”や”働き方”は必ずあなたの役に立つはず!
ではいきましょう!
タイムスケジュールの立て方
タイムスケジュールを考えるときの流れはこの3ステップ
- ステップ1全体像を把握する
- ステップ2すべての業務を3つのレベルに分ける
- ステップ3スケジュールに書き込む
この3ステップを順番に意識するのは慣れるまででOK.
そのうち瞬時に整理できるようになります😄
ステップ1:全体像を把握する
カルテやカーデックスなどから、その日の予定を洗い出します。
それぞれの業務にかかる時間を想定しながら情報収集してください。
慣れてくれば ステップ2と同時進行でやりましょう。
ステップ2:業務を3つのレベルに分ける
業務の時間的な特性にそって以下の3つにグループ分けしていきます。
自分の職場でどれが当てはまるか考えてみましょう。
1. 必ずその時刻にやること
これは必ずその時刻にやる必要のあることで第一優先事項です。なので、他の業務をこれに合わせます。
重要度が高く、他職種が関係するものは時間厳守です。
例)薬剤投与、オペ出し、検査出し、リハ出し、入退院関連、血糖値測定、食事介助(経管栄養)、カンファレンス、申し送り、排泄誘導、など
2. その時間帯にやること
”午前中にやる”や”10〜11時の間にやる”など、大まかな実施時間が決まっているもの。
他の業務との兼ね合いで、前後にずらすことができます。
例)バイタル測定、清拭、点滴作成、オムツ交換、体位変換、マウスケア、など
3.いつやってもいいこと
これらは無理して時間内に終わらせる必要はありません。手をつけてドツボにハマるのはNG.
例)記録、翌日の薬セッティング、物品の整理、など
ステップ3: スケジュールに書き込む
まず、ベースとなるのは『1.時間厳守の業務』。これに合わせて行動します。
治療上で重要な薬剤投与や、遅れが他職種にも影響するオペ出し、カンファレンスなどが軸になります。
次は『2.やる時間帯が決まっていること』の組み込み。すでに埋まっている時間の前後に当てはめていきます。
注意点》例えば『オムツ交換』など、予定外に長くなるリスクのある業務があります。このタイプの業務は「長引いても余裕がある」または「時間厳守の業務の後」に配置しましょう。
残った『3.いつやってもいいこと』は時間内に厳しいと思えば切り捨てます。割り切って残ってやりましょう。
時間内に業務が回らないことが問題。
「記録が残っている」ていどなら誰にも責められませんよ。
業務が遅れる原因は何か?
業務が遅れる原因は以下の4つ、対策を知りましょう。
- 知識不足
- 優先順位を間違える
- 細かなスケジュールが出来ていない
- 人の仕事を手伝っている
順に説明します
✅ 知識が不足している
業務に関わる知識が不足していると以下のことに時間を使います
- 調べもの
- 手順の確認
- 一人で悩む
これでは仕事が進みません。
対策は事前学習。当てずっぽではなく、前日のうちに予定を確認して準備します。
✔︎ 『内視鏡』があるなら
- 参考書
- マニュアル
- 同じく内視鏡を受けた患者の経過
などを確認します。
同じ検査なら、「同じ薬」や「予防策」などが記載されているので、薬を一般名で覚えるよりも効率的。複数の事例を確認しましょう。
✅ 優先順位をまちがえている
スケジュールの立て方で説明した『タイムマネジメントにおける優先順位』を間違えると業務はどん詰まり、回らなくなります。
例えば
- 11時の検査出しの10分前から清拭を始める→検査に遅れる😨
✅ 細かなスケジューリングが出来ていない
❌ 計画に『点滴の投与』しか入れていないのはダメ
本当は前後でこんな行動が必要
- 薬剤の棚おろし
- ミキシング
- 移動
- 投与 ← ダメな例はここしか考えていない
- 途中確認
- 終了・回収
この”想像し切れていない部分”が業務を遅らせます。「自分が何に時間を使うのか」具体的に考えておきましょう。
✅ 人の仕事を手伝っている?
頼みごとを断れないと自分の仕事は終わりません。
先輩たちは頼みごとをしてきます。
その原因は
- あなたの状況を知らない
- その人にも余裕がない
- 本当に何も考えていない
- 自分が楽をしたいだけ👎
断り方は「自分で断る」「リーダーに頼る」この2通りがあります。
☑️ 自分で断る場合は、今の状況を説明して分かってもらいましょう。要するに「無理っす!てか、新人に頼んでんじゃねぇよ!」という事です。
☑️ 自分で断れないならリーダーを頼ります。なぜなら、リーダーは業務の調整が仕事だからです。それをしないでリーダーは名乗れませんよね。
◯◯さんから体位変換に回るようお願いされました。
でも、私もあと少しでOP出しがあるんです…。
となると、リーダーは代役を送るしかありません(じゃないとダメ)。全体の流れのなかでリーダー看護師に調整してもらいましょう。
もちろん「余裕がある時」や「すぐに終わること」はその場ですませていいですよ。
すばやい”記録術”を身に付ける
記録が遅いと仕事が終わりません。
対策はこれです↓
- タイピングスピードを上げる
- 記録のテンプレートを手に入れる
- 記録のテンプレートを作っておく
順に説明します。
✅ タイピングスピードを上げる
最近はスマホで文字を打つため、PCの文字入力に慣れていない新人看護師も目立ちます。
🔗医療用のタイピング練習サイトで練習しましょう。
✅ 記録のテンプレートを手に入れる
看護記録はローカルルール(その場だけの決まり)が多いもの。
「この記録にはこの文言!」というように、決まった型がないと納得しない人もいますよね😅
なので『先輩の記録』を パクり 参考にしましょう。
僕がICUでやったのは、病名ごとに入院時の記録を集める方法。数人の要注意な先輩たちの記録をコピーしてマネしました。
✅ 自分用の テンプレートを作っておく
集めた記録からよく使うもののテンプレートを作成しておきます。
使っている電子カルテによっては普通に出来るらしいので確認してみましょう。
僕の職場のカルテは作れないので『Windowsアプリケーションのメモ帳』に保存しています。
タイムマネジメントの限界は”ある”
こういったケースでは個人の力ではどうにも対応できません。
僕は前職場がこんな感じでした。ブラックな病院はスタッフが足りずにこれが慢性化します。
逃げ出すように転職しましたが、自分が職場を変えてやる!という気持ちがあっても良かったのかも知れませんね😅
まとめ
今回はタイムマネジメントについて説明しました。
あくまで、時間節約についての投稿なので省略しましたが「必要なことには時間を使いましょう」
- 安全への対策
- 用心深い観察
- 患者さんとの丁寧なかかわり
これらの省略は禁忌事項です❌