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相手を納得させる論理的な文章の構成『帰納・演繹』

こんにちは、なーさんです

今回は論理的な文章構成の2パターン『帰納(きのう)』と『演繹(えんえき)』について投稿します

論理的な思考や文章はファーストレベルのレポートに限らず、実社会でもかなり実用的

例えば、勉強会での説明・部署内での通達・家族への意思表示、などなど、言葉で相手を納得させることが出来れば物事がスムーズに動いてくれます

人は論理を感じた時、無意識に納得してしまう生き物、、、

あの人の言うことは何故か納得してしまう

といった経験はありますよね?

その相手は論理的な話し方や文章を書いていませんでしたか?

まずは基本の帰納・演繹について学びましょう

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論理の手法『帰納法』と『演繹法』

帰納とは

帰納とは『個々の事例に共通する事柄から一般的な法則を導き出すこと

これが上手な人は、物事の抽象化に優れた人だと言えます

例えば、世界の大企業 Google Apple Facebook Amazon、これらに共通するのはインターネットを使ったサービスを提供する会社であるということ、つまり『インターネットを制するものが強い』という法則に行き着きます

看護でいうと、個別のインシデントレポートの文言、A「焦っていた」B「多忙だった」から、『忙しい時ほど確認が大事』といった抽象化した対策が生まれます

演繹とは

演繹とは『与えられた前提から必然的に結論が導かれること

これは、抽象的からの具体化になります

  1. 人間はいつか死ぬ【普遍的・一般的な原理】
  2. ソクラテスは人間である
  3. (だから)ソクラテスはいずれ死ぬ【結論】

1.2が前提で3.は結論

前提がそろった時点で、結論は決まっています

例文  〜リハビリ開始時の転倒リスク〜

(前提)安静臥床では10〜15%/週の割合で筋力低下が進行します。

(前提)患者Aは安静臥床のまま1週間が経過しました。

(結論)そのため、患者Aの筋力は最大15%低下したと考えることができます。

続けるなら→リハビリ開始時の転倒に注意しましょう

ファーストレベルのレポートに適した展開は?

ファーストレベルでよくあるお題は『問題と課題を述べよ』で、使うのは大部分が演繹的な展開になります

この場合、まず冒頭で評価者に『述べよ、の答え』を伝えて、後の展開を予測させます→「自部署の問題は〇〇であり、課題は△△である」

これで、評価者の頭には『抽象的なレール』が敷かれました、これに沿って演繹的に展開します

そして、以降は自部署の具体的な描写をして「なるほど、確かにそうだ」と評価者に同調してもらうことに努めましょう

最終的な念押しには具体的な描写からの帰納法を用います

僕の例で言うと

まず、レポートのお題で聞かれたことに答えます↓

『自部署 ( ICU ) の問題は、退室時の患者ADLの低下であり、課題は早期リハビリテーションが可能な体制の構築である』=抽象的(評価者はまだまだ不明な点が多い)

以降は、自部署の状況を現場を離れた評価者にも分かりやすい表現で伝える=具体化
(そのためには『数値化』『簡略化』が大事、具体化とはいえ細かすぎる描写は分かりにくくなる恐れあり、減点のリスクは踏まない)

とにかく『自分が問題を導き出した過程を評価者と共有して、追体験してもらう』を意識する

それが終わったら『このように、自部署の問題は〜』を繰り返して、始めの主張に納得してもらう(具体と抽象をつなげる)

なーさん
なーさん

このように『伝えたい事』が論理的に導かれていたなら、相手を追体験させ、納得させるのは簡単です

まとめ

今回の内容は以下の3点

  • 帰納法=複数のことに共通する一般的原理や抽象概念を導く
  • 演繹法=いくつかの前提から必然的な結論を導く
  • レポートでは両者を組み合わせて評価者を納得させる必要がある

「どっちがどっちだよ!」

と、慣れるまでは頭が混乱すると思いますが、気づけば身の回りに溢れていて面白いものです

相手を納得させる必要があるもの、つまりセールストークや勧誘のチラシなどがこの形式をとっていて『ついつい導かれて』あれこれ欲しくなってしまいますよね

レポートではこの方法を活用して評価者を味方につけてしまいましょう!

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