こんにちは、なーさんです
今回は論理的な文章構成の2パターン『帰納(きのう)』と『演繹(えんえき)』について投稿します
論理的な思考や文章はファーストレベルのレポートに限らず、実社会でもかなり実用的
例えば、勉強会での説明・部署内での通達・家族への意思表示、などなど、言葉で相手を納得させることが出来れば物事がスムーズに動いてくれます
人は論理を感じた時、無意識に納得してしまう生き物、、、
あの人の言うことは何故か納得してしまう
といった経験はありますよね?
その相手は論理的な話し方や文章を書いていませんでしたか?
まずは基本の帰納・演繹について学びましょう
論理の手法『帰納法』と『演繹法』
帰納とは
帰納とは『個々の事例に共通する事柄から一般的な法則を導き出すこと』
これが上手な人は、物事の抽象化に優れた人だと言えます
例えば、世界の大企業 Google Apple Facebook Amazon、これらに共通するのはインターネットを使ったサービスを提供する会社であるということ、つまり『インターネットを制するものが強い』という法則に行き着きます
看護でいうと、個別のインシデントレポートの文言、A「焦っていた」B「多忙だった」から、『忙しい時ほど確認が大事』といった抽象化した対策が生まれます
演繹とは
演繹とは『与えられた前提から必然的に結論が導かれること』
これは、抽象的からの具体化になります
- 人間はいつか死ぬ【普遍的・一般的な原理】
- ソクラテスは人間である
- (だから)ソクラテスはいずれ死ぬ【結論】
1.2が前提で3.は結論
前提がそろった時点で、結論は決まっています
ファーストレベルのレポートに適した展開は?
ファーストレベルでよくあるお題は『問題と課題を述べよ』で、使うのは大部分が演繹的な展開になります
この場合、まず冒頭で評価者に『述べよ、の答え』を伝えて、後の展開を予測させます→「自部署の問題は〇〇であり、課題は△△である」
これで、評価者の頭には『抽象的なレール』が敷かれました、これに沿って演繹的に展開します
そして、以降は自部署の具体的な描写をして「なるほど、確かにそうだ」と評価者に同調してもらうことに努めましょう
最終的な念押しには具体的な描写からの帰納法を用います
このように『伝えたい事』が論理的に導かれていたなら、相手を追体験させ、納得させるのは簡単です
まとめ
今回の内容は以下の3点
- 帰納法=複数のことに共通する一般的原理や抽象概念を導く
- 演繹法=いくつかの前提から必然的な結論を導く
- レポートでは両者を組み合わせて評価者を納得させる必要がある
「どっちがどっちだよ!」
と、慣れるまでは頭が混乱すると思いますが、気づけば身の回りに溢れていて面白いものです
相手を納得させる必要があるもの、つまりセールストークや勧誘のチラシなどがこの形式をとっていて『ついつい導かれて』あれこれ欲しくなってしまいますよね
レポートではこの方法を活用して評価者を味方につけてしまいましょう!