点滴ルート確保が苦手、いつも失敗して先輩にお願いしています。
ルート取るのって難しいですよね。
失敗が続くと患者さんに申し訳ないし、先輩に頼むのも気が引けます(落ち込むし)。
上手い人は穿刺の仕方にヒミツがあるのでは?と思いますが、実は、最も大事な場面は『血管探し』。
良質な血管を見つける技術が成功率アップのカギです。
血管が見えてて安定してるならそれが一番。しかし、高齢者ではそうはいきません。
ベテラン看護師は見えない血管を狙います。理由はその方が簡単だから。
今回は、そんな『見えない血管の位置を探し当てる技術』を紹介します。
見えない血管の探しかた
結論から言うと、見えない血管は波動を使って探します。
血管探しでは抹消側で『見えるけど難しい血管』が見つかることがあります。でも、ここを無理に狙うと上手くいきません。そこから波動を発生させて中枢側に安定した血管を探しましょう。
これから手順を紹介します💪
波動が伝わるように血液を集める
波動というのは血管を軽く叩いたり、押したりしたときに伝わる血液の振動です。静脈内に血液が多い方が振動は伝わりやすいですが、重症患者では血管ボリュームが少ないことも多いので、まずは血液を集めます。
血液を集める工夫
- 既に点滴がある四肢を狙う。
- 穿刺部位を心臓より下にする。
- 適切な強さで駆血する。(40〜70mmhg程度)
- 離握手、足関節運動で血液を導く
まずは重力を利用します。
既に点滴のあるラインなら、駆血後に意図的に生食を流すなどして血管内にボリュームをつくれます。
静脈は心臓に戻る血管なので、戻りにくくなるに狙う部位を心臓より下におろしましょう。
そして駆血は強すぎないこと、動脈圧を超える駆血は血液が流れこまなくなり逆効果。
『動脈は止めず、静脈は止める』程度の駆血が適切で、しばった後に抹消の色が悪くなるようならやりすぎです。
波動を発生させ、安定した血管を探す
血液を集めたら抹消の方で『見えるけど刺せない血管』を指で押します。もう片方の手はその近くで波動を感じて少しずつ中枢側へずらしましょう。これで血管の走行が把握できます。
上肢の場合には穿刺が禁忌な橈骨突起周囲の血管を押して波動を発生させるのがおすすめ。
このとき、出来るだけ多くの血液を押すイメージが大事。発生する波動が強くなり感知しやすくなります。
自分が刺しやすいかつ、固定しやすい位置まで血管を追跡してそこでトライ!
血管は中枢にいくにつれて太く、可動性は減ります。つまり、成功しやすい。
すばやく見つけるコツ
見えない血管をすばやく見つけるには、一般的な血管の走行を知ることが大事。
血管が見えにくい人でも『解剖的にあるはず』と波動で探すとちゃんとあります。
おわりに 無理ならかわろう
今回は、見えない血管をみつける方法について投稿しました。偉そうに言ってますが、僕も失敗する時は本当に入りません。
とくに、簡単そうだとナメてると失敗します(プリッと逃げる)
なので、ダメな時は割り切って他の人に代わりましょう!
ルート取りが好きな看護師も多いからノリノリでやってくれるかもしれません😅
先輩が失敗するとびみょ〜な空気になるので注意が必要かも。