こんにちは、看護師13年目のなーさんです。
早いもので今年ももう7月、看護界では毎年恒例ですが現場やSNSで新人ナースの叫びが聞こえてきます。
ちょっと検索するだけでもこんな感じ ↓
もちろんボクも経験者だから分かります(過去の記事参照)本当に辛い時期は
- 体が動かない
- 喉になんか詰まっている?
- あれっ?いつの間にか泣いている
なんて事が自分の体に起こります。今考えると「ちょっと休めよ」と思いますが、、、。
そんな辛い時期がいつまで続くのか?多くの新人さん達は不安でたまらないでしょう、「誰かに教えて欲しい」と思いますよね。
結論から言うと「いつか楽になります。」曖昧な表現ですが、実際にそんなもんです。
身の回りにいる2〜3年目の先輩たち、今やすました顔しているけど、数年前は皆さんと同じように泣きながら仕事してましたよ?
それがいつの間にか仕事に慣れて何も無かったかのような顔をしているだけです(それで良いんだけど)。
ただし、「辛い、辞めたい」と思っているだけでは楽になるのはまだまだ先でしょう。一刻でも早く楽になるためには勉強が大事、その理由を説明します。
勉強をすれば仕事が楽になる理由
勉強すれば、以下の事が順番に起きて仕事が楽になります
- 仕事中に調べる時間が減る
- ミスが減る、他人のミスに巻き込まれない
- 先回りして考えることが出来る
- 一部の先輩を追い抜かす事ができる
一晩で変わることはありませんが、じわじわと変化が現れます。
順に説明します。
1.仕事中に調べる時間が減る
大事な事ですが、新人看護師は調べ物に使う時間が長く業務が圧迫されます。その間に先輩達は業務をこなしている感じです。
☑️ 業務中の調べ物にどれくらい時間を使っていますか?
当たり前のことですが、勉強を続けていれば知っていることが増えます。今まで調べものに使っていた時間が使えるようになるので、業務が回り始めます。
調べものは意外と時間がかかりますよね、その5分もあれば点滴作成から投与までやれます。
少しずつですが、仕事が回らない苦しさから解放されるようになります。
2.ミスが減る、他人のミスに巻き込まれない
インシデントレポートで
要因 ☑️知識不足 ←これが減ります。
勉強を続けていると知識不足によるミスが減ります。また、他の人が起こしたミスに気づいて回避する事ができるようになります。
例えば「与薬の患者違い」の場合。セッティングにミスがあっても投与時の『症状と薬剤のミスマッチ』に気づければ防ぐ事ができます。
こんなもらい事故のようなミスも最終実施者の責任になるのが辛いところです。
勉強を続ければ、インシデントレポートで「知識不足」にチェックする事が少なくなります。
3.先回りして考える事ができる
経験が増えてきたら、先に起きることを予測できるようになります。勉強をしていればより正確に予測可能です。
先輩達はなんで先のことが分かるんだろう?
と思っていませんか?
これは僕も新人のころいつも思っていました、しかし今は逆で『そう聞かれる側』です。それは単純に「その場に居続けた&勉強した」結果であり、後輩たちも数年で同じようになっています。
4.一部の先輩を追い抜かす
大半の先輩たちは勉強を辞めて慣れで仕事をしています。なので、新人看護師でも新しい知識を勉強していれば一部の先輩を追い抜かすことができます。
そういった先輩たちは「イジワルな人」に多いのですが、僕の経験上、勉強している相手にはあまり小難しい質問をしてくることはありません。
ここまで来ればストレスはほとんど無いでしょう。
勉強して楽になるまで
勉強の成果はすぐには出ない
これは勤務先の業務の量と出現率によりますが、特に急性期では翌日、次の瞬間に何が起きるか予測ができない事が多いでしょう。
急にコールがなり「今から補助循環の入った患者を受け入れます」とかありますよね。沢山ある勉強の項目を埋めていくには地道な積み重ねが必要です。
僕はこれをカジノのルーレットボールみたいだなぁと思っています。
この周囲にある枠(業務の種類)のうちどこにボールが入るのかは誰も分かりません。一年目のうちにやるべきことは「一つ一つを潰していくこと」です。
はじめは勉強したこと違う事が起きる確率の方が圧倒的に高いでしょう。それでも対策を続けていけば、どこにボールが来ても対応できるようになります。
それには時間が必要なので、コツコツやるのが一番の近道となります。
覚えられないならショートカットを作る
膨大な量の『業務の決まり』や『知識』は、覚えるには限界があります。使う頻度によりますが、自分なりのショートカットを用意しておくのをお勧めします。
例えば、病棟にある図書の中身は把握していますか?
必要な時にどこに情報があるのかさえ覚えていれば、細かく暗記する必要はありません。頻度が高いものは手元に持っていれば良いでしょう。
『楽(ラク)』の先には『楽しい』が待っている
こんな感じで
- コツコツの勉強
- ショートカットの作成
をやっているうちに仕事はラクになり、さらに今は信じられないと思いますが、仕事が楽しくさえなってきます。
それは、業務がある程度コントロール出来るようになるからです。
厚生労働省が推奨しているストレスチェック、その項目にも仕事内容のコントロールが出来るかが問われています。
先が予測できない、自分でコントロールできない状態はストレスが高くなります。
職場に勉強熱心で楽しそうに仕事をしている先輩はいませんか?
自分の考えで処理できる仕事はストレスが少なく楽しいものです。
おわり
今SNSで辛い気持ちを吐き出している新人さん達も一年後(早ければ数ヶ月)で今回書いたような変化を経験していくはずです。
要領の悪かった僕の一年目は”当時の記憶がない”くらい嫌な時期でしたが、いつの間にか仕事に慣れていました。
例外として、職場環境(人間関係とか)が辞めたい原因の人は無理しない方がいいかと思います。