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「ガニエの9教授事象」であなたの研修が効果的になる!

皆さんは研修や学習会を企画するとき、研修の構成に悩んだ事はありませんか?

テーマはあるけど、どんな風に進めて良いかわからない

いったい、どうしたら良いの?

 

普段テーマの内容を熟知していても、研修として組み立てるのは難しいものです。

ただ、実は世の中の研修にはある共通した枠組みがあります。

今回はその骨組み「ガニエの9教授事象」を紹介し、「気管内吸引」の研修を考えてみます。

この型にそって考えると、とても楽になりますよ。

ぜひ、参考にしてください。

 

なーさん
なーさん

病棟の勉強会や説明会では2年目看護師が行うことも多いでしょう。この「ガニエの9教授事象」は、人が何かを伝える時に効果的な流れなので勉強会や説明会にも応用できます。

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効果的な研修の枠組み「ガニエの9教授事象」って何?

ガニエの9教授事象は、学習を支援するための効果的な9のプロセスの事です。

世の研修や説明会の枠組みとして使用されているので、流れを見てピンとくる人もいると思います。

その枠組みとはこちら

どうでしょうか?

導入から定着まで、これがガニエの9教授事象です。

それでは、1つ1つを看護の研修に当てはめてみましょう。

今回は「モデル人形を使った気管内吸引の手技研修」を例に考えます

【導入】

1.学習者の注意を喚起する

まず、研修を開始するにあたって参加者の注意をこちらに向けさせます。

方法としては「問いかけ」や「ミニクイズ」があります。

例えば

なーさん
なーさん

「皆さん、正しい気管内吸引が分かりますか?」

「ここに方法AとBがあります。どちらが正しいでしょうか?」

2.学習者に目標を知らせる

「研修が終わった時にどうなって欲しいかを参加者に伝える

例えば

なーさん
なーさん

「今日の研修で正しい気管内吸引の手技を身につけて欲しいと思います。座学の後はモデル人形を使って、正しい手技を練習します!」

 

3.前提条件を思い出させる

前提条件とは研修目標を達成するために最低限知っておくべき基本知識のことです。

例えば、まず以下の点について基礎学習の内容を思い出させます。

なーさん
なーさん
  • 気道の解剖、呼吸の生理
  • 患者への説明の必要性
  • 気管内吸引のリスクについて

これは確かに

安全な気管内吸引には欠かせない事だわ

 

【講義】

4.新しい事項を提示する

具体例やお手本を見せる。

例えば「正しい手技のビデオを見せる」や「実際に人形を使って一連の動作を見せる」などです。

5.学習の指針を与える

重要なポイントを抜き出して強調する。

なーさん
なーさん

このお手本ビデオの中で重要な点は

初めに吸引圧の設定を確認します!最大で20kPa(150mmHg)です、単位に注意してくださいね。

1回の吸引時間は長くても10秒、挿入から抜去までは20秒以内です。

【実践】

6.練習の機会をつくる

一連の工程をじっさいに行ってみる。学んだことを反復して使う

 

なーさん
なーさん

まずは誰かと2人ペアで実施者と評価者に別れてください。患者への説明〜手技の実施と観察、終了時のねぎらいの言葉までを実施してください。

 

【評価】

7.フィードバックを与える

正しく行えていたか?良かった点も伝えます。

初めに吸引圧の設定確認がありませんでした。でも患者さんへの声かけはとても良かったと思います。

8.学習の成果を評価する

理解度テスト・アンケート・発表など

簡単なテストで知識の確認と、今分からない事を明確にする。もう一度お手本をみて納得する。

【定着】

9.保持と移転を高める

現場で使えるか?各自に問いかけて研修後に使えるよう確認を促す。

なーさん
なーさん

皆さん、病棟でどのように実施するか考えてください。

物品の場所やモニタリングの方法など確認してください。

初回は先輩に見てもらいながら行いましょう!この通りにやれば大丈夫です!

研修を終わります。

まとめ

いかがでしょうか?

研修によっては、この9事象が多いく感じたり、研修時間が短くムリ!ということもあります。

そんなときは導入→講義→実践→評価→定着と簡略化して行うことがオススメです。私も15分間の研修を担当したことがありますが、簡略化することで流れをつくる事ができました。

また、研修に参加したときに意識すると、今回の枠組みが見えることもあります。その講師の手法をマネてみるのも自分の成長につながります。

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