優先順位が分からなくて怒られてばかり
どうやって考えればいいんですか?
情報収集・検温・薬剤管理・指示受け・検査出し・オペ出し・入院や退院の対応、などなど😵
看護師は1回の勤務で数十もの業務をこなしています。
そんな中『優先順位』は、業務を安全かつ円滑に行うために欠かせません。
今回は、優先順位を決める上で大切な『思考の枠組み』を紹介します。
という方に読んでほしいです
優先順位の判断基準は「重要性」「緊急性」の2つ
優先順位はこの2つの基準を使って決定します。
重要性
それに対応しなかったらどうなるか?という指標。
医療でもっとも大切なのは『患者の安全』。なので、安全を脅かす因子が一番に重要となります。
例えば
これらは、対応をおろそかにすると患者の安全につながるため、重要性が高くなります。
次に大事なのは、治療スケジュールへの影響。
あらかじめ時間が決まっている検査・入院や退院は、時刻がずれると患者や他職種にも影響が出るため重要度は高め。予定された時間にできるよう、他の業務を調整する必要があります。
緊急性
今すぐに取りかかる必要があるか?という指標。
緊急性の判断には重要度も含まれます。
なので「緊急性 =重要性」と感じますが、重要性が高いもの同士でも緊急性は異なります。
考え方は「どちらが危険に近いか?」です。
例えば
これらは、重要性であげた事例よりも一歩進んでしまった状態です。
そのため、緊急性が発生しています。
『より危険により近い』ので、すぐに対応する必要がありますね。
つまり、緊急性を優先する
このように、重要性は緊急性の要因であるため、最終的には緊急性を優先して考えることになります。
それじゃ2つの基準と言わないのでは?
確かに、そうとも言えます。
しかし「1日でも早く優先順位に慣れたい!」と思うのなら、普段から「その業務の重要性」を意識しておくべき。
これから説明します💪
1日でも早く「優先順位」を身に付けるには?
早く慣れるために、まず大事なのは「重要性と緊急性」を考えながら業務すること。
しかし
勤務中は忙しくて考える余裕なんてありません!
こうなります。
特に新人時代は「考えながら仕事する」のは至難のわざ。
そこで大切なのが『振り返りの習慣』です。
【トレーニング】出来事をランク付けする
優先順位が分かるようになる強力な方法は『振り返り』です。
新人時代の経験は宝!早く楽になるためには振り返り(リフレクション)が必須!
まず、その日にあったことを紙に書き出して
「もしも同時に起きていたら、何から優先する?」と考えてみましょう。
いろんな組み合わせがあるはずで、今後の行動計画を立てる時にかなり役立ちます。
先輩と一緒に振り返る
優先順位について、もっとも詳しいのは「同じ病棟の先輩」。
なぜなら「看護業務の組み立てには、現場に依存する多くの因子が関わっているから」です。
例えば、各部屋の位置関係、物品の場所、カルテのシステムなどは、同じ立場でないと分かりません(立場が違う師長さんは完璧には分からない)。
なので、先輩看護師と共に振り返り「考え方」を教わるのが一番。
個人的には、悩んでいる後輩は過去の自分とダブって手伝いたくなります。指導者には「悩んでいる」ことを隠さずに協力してもらいましょう。
注意:どちらも急ぐときは応援を呼ぶ!
優先順位をつけることにこだわって、どちらかを後回しにすると「第一原則の安全性」が保てません。
緊急性が高いことが同時に起きたら、迷わず助けを呼びましょう。
優先順位を考えれれば多重課題にも対応できる
多重課題とは「複数の業務が同時に発生した状態」。
例えば、「検温とトイレ介助」「検査出しとナースコール」など、看護師の仕事はまさに多重課題との戦いです。
多重課題への対策はまず「発生させないこと」です。それでも発生してしまったら「優先順位をつけて対応する」となります。詳しい多重課題への対応はこちらをご参照ください。
まとめ:今日の振り返りが明日のあなたを助ける!
優先順位の”考え方”と、”早く慣れるにはどうするか”について紹介しました。
最後まで読んでくれてありがとうございます😁