
なんでだろう?もう仕事行きたくないなぁ
こんな時どうしてますか?
看護師の仕事行きたくない率は異常です。
この気持ちは離職につながる深刻なもので、『仕事行きたくない病』とも呼ばれています。
厚生労働省も予防対策を立てていますが、リアリティショック や人間関係によるストレス、劣悪な労働環境により『仕事行きたくない病』を発症する看護師は例年続出しています。
特に新人看護師に多く、一時的には誰でも経験があるでしょう。
今回は『看護師が仕事に行きたくない理由と対処法』について投稿します。
仕事に行きたくない理由は様々
仕事に行きたくない、その理由は人それぞれ。
それはつまり、看護師という仕事の難易度というか、『行きたくない』要因の多さを表しています。
主な理由はこちらです。
順に見ていきましょう。
失敗したあとは行きたくない!
ミスをしてインシデントレポートを書いた。そんな勤務のあとは、誰だって仕事に行きたくありません。
自分が起こしたミスがその後どうなったのか?先輩たちはどう思っているのか?
いろんなことが気になって憂鬱です。
個人的にはこれが1番の理由です。新人時代に始まりいまだにありますから。
合わないあの人との勤務は嫌だから
勤務表を見て「はぁ」とため息が出ることがありませんか?
そう、職場には必ずいる『合わない人』との勤務です。
相手が目上でも下でも、相性が悪い人はいますよね。自分の看護の方法や、考え方を押しつけて聞く耳は持たない。
そんな人との勤務は誰だって嫌気がさすものです。
おなじ勤務帯のメンバーが弱すぎるから辛い
次の日のメンバーを確認して「これ、私が損な役まわりじゃん」と思うこともあるでしょう。
『動かない先輩』や『まだ出来ることが少ない新人』との勤務は中堅ナースが大忙しですよね。
上には気をつかい、下のフォローも頑張らないといけない。
それが分かっているから気が重い。
翌日のために寝なきゃいけない。でも考えると眠れなくなります。
まだ疲れがとれていないから行きたくない

『夜勤明け、休み、日勤(早出)』では疲れはとれません。むしろ昼夜逆転の真っ只中でしょう。
施設によっては『明け→日勤』というような勤務もあり、もはや頭が働きません。それで起こしたインシデントは管理の責任では?と言いたくなります。
仕事に行きたくない原因によって対処法は変わる
まさに様々な『仕事行きたくない』の原因があります。どのように対応するべきでしょうか?
対応を考えるには原因を分けましょう。
すると、以下の3つに分かれます。
- 失敗
- 人間関係
- 職場の労働環境 です
それぞれの抜け出し方を経験を踏まえて説明します。
『失敗』が怖い心への対応 過去のインシデントレポートを読もう

「失敗するのが怖い」それはあなたの将来にとって、とても良いことです。
というのも、失敗は意識すれば減らせるからです。
まずは職場の先輩たちが残してきた失敗の歴史であるインシデントレポートを読んでみてはいかがでしょうか。
そこには『その現場で起きやすい失敗とその対策』がしっかりとまとめられているはず
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
オットー・フォン・ビスマルク
この格言のとおり、過去の失敗の歴史(インシデントレポート)から、その職場の落とし穴に気づくことができます。
基本的なミスの対策については、こちらも参照してください。
人間関係が辛いときの対応
数十人単位で働く看護職では、どの職場にも合わない人はいます。
具体的には
- 人の陰口ばかり言う人
- 他人に厳しく自分に優しい人
- 気分のムラが激しく周りにあたる人
一緒に働いていて気持ちが良いものではありません。
相手との距離をとる 影響を受けない気持ちの持ちよう
自分に合わない人、職場の雰囲気を悪くする人はどこにでもいます。そんな人と一緒に働くのは前日から憂鬱になるものです。
ただ、実際には他人のことはどうにもなりません。相手を変えようとすると泥沼になってしまいます。
なので、『相手によって自分が毒されないていど』の付き合いを心がけましょう。
信頼がおける先輩や管理者に相談する
信頼できる先輩や管理者へ相談します。
ただしこれは、職場の人間関係をよく観察してからにしましょう。
理由は、よく見れば管理者も”その人”と同類なことがあるからです。
すぐに情報が伝わったりするので慎重になりましょう。
以前こんな風につぶやきました。
今では少し遊びが入っています。
でも昔、人間関係でとても傷ついたので、情報提供にはとても気を使っています。
職場全体が合わないとき
合わない人が1〜2人ていどなら
- 関わりを持たない
- 影響を受けない(一緒に陰口を言わないetc)
と言った対応でやり過ごす方が無難。
しかし問題は『合わない人が複数いて職場自体が合わない、と感じたとき』です。
そんな場合は職場を変えることをおすすめします。部署の異動申請や、施設を変えてみましょう。あまり無理する必要はありません。

これまでいろんな看護師を見てきました。場所が合わなかっただけ、という人も多く、無理はしないでほしいです。
僕の体験では以下が異動(転職)のきっかけになりました
- プライベートへの干渉が頻回
- 苦手な人が5人(グループ単位)でいた
- 全員が仕事が終わらないと帰られない雰囲気だった
これらは、そこにいる人間の考え方や習慣に影響を受けます。
なので、個人で変えようとするよりも、違う場所に移動する方が楽でした。
職場環境は改善するより移動する方が早い
以前投稿しましたが、僕はかなりのブラック病院にいました:【転職談】好きだったブラック病院を辞めた話で自己紹介。そこは今の職場と違い、いろいろと酷いものでした。
職場環境と一口に言っても様々(一応、人間関係も含まれます)
- 残業が多い
- 夜勤が多い
- 休みが少ない
- お給料が少ない
- 福利厚生が悪い
どれも自分ではどうにもできません。
特に民間(個人)病院では経営陣が絶対的な権利を持っているため、数年単位で職場環境が改善されるは見込めません(かの女子医科大のように・・・)。
「条件の良い他の病院と比べない」という解決策もありますが、今ストレスを感じているのなら、長く勤めるのは難しいでしょう。
何より、条件が良い所だと 労働が人生の主体ではなくなります(生活にゆとりが持てる)
これまで2回場所を変えてホワイト病院にたどり着いた僕としては、コロナの影響で看護師の中で『ホワイト病院の椅子とりゲーム』が始まったように感じています。
医療界が危機的な今だからこそ、経営上手で職員を大切にしてくれる病院を探すべきなのかもしれません。
病院探しに最適なのは看護rooです。登録なしでも求人を見ることができます。転職活動中はお世話になっています。
精神や身体の変化に注意、無理はしないこと

『看護師やめたい病』は発症すると深刻。その影響はキモチだけにとどまらず、精神や身体症状にまで及びます。
自分では気が付きにくい以下の症状があれば要注意。
実際に職場検診では定期的にこのような質問を労働者に投げかけて、異常の早期発見に努めています。
看護管理者にとっても、スタッフの精神状態を把握するための指標となるので

◯◯さん、最近ねむれていますか?
などと声をかけられたら、包み隠さずに症状を伝えましょう。
ここでは症状だけで大丈夫です。
上司に言いにくいことは、言わなくてもいい
もし、ストレス源が分かっていたとしても直属の上司に伝える必要はありません。「疲れがたまっている」などと症状を伝えてお休みをもらうか、メンタルヘルスカウンセリングを受けましょう。
ストレス源については、カウンセリングの中で改めて対応を考えればいいのです(あなたの許可をとってカウンセラーが動いてくれることもあります)。
終わりに:仕事行きたくない病は誰のせい?
『仕事行きたくない=仕事が楽しくない』これは誰の責任でしょうか??
看護師が『仕事行きたくない病』になるのは、業務内容よりも『職場の雰囲気』が影響しています。その責任は、管理職はもちろん、そこにいるスタッフ全員にあると言えるでしょう。
いくら過酷な仕事でも、ミスがあっても「明日もがんばろう」という気持ちになる職場が理想的ですよね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。