目標管理シートの書き方がわかりません。そもそも、なんで提出しないといけないの?
目標管理シートのコツは「目的を理解してSMART法で書く」
たったそれだけで「褒められる目標設定」ができます。
ということで、今回は目標管理シートの目的と、書き方について投稿します。
さらに、目標管理の弱点と管理シート以外の方法も紹介するので、今後の将来設計に役立てて下さい💪
目標管理シートの目的、管理者のねらいとは?
まずは、目標管理シートの目的を知りましょう。
目標管理シートの目的
管理者の目標はスタッフの育成と組織の成熟
管理者は目標管理をすることで各スタッフの成長と、自組織の成熟を期待しています。
最終的には組織の能力向上が目的になりますが、そのためには各個人の成長が欠かせません。スタッフ一人一人の目標を確認して訂正するのは、管理者にとっても手間がかかり面倒なことです。しかし、組織の成長のためには不可欠。なので、毎年やるわけです。
このことを念頭に、「自分の成長につながる書き方」で記載しましょう。
成長につながる書き方は『具体的』に書くこと
シートの目的が「個人を成長させるため」というのはわかった。
でも、どう書けば成長につながるの?
成長につながる書き方は「目標達成時の状態を具体的にすること」です。なぜなら、目標が具体的になれば、これから何をやるべきかも明確になるからです。
つまり、自己の課題をハッキリさせるために具体的な目標を設定します。
なぜ、目標を具体化すると成長につながるのか?
それは目標が具体的に見えていると、その後の行動が効率化するからです。
これらの変化が日常的に起きると、未来は変わります。
目標管理を具体的に行うのは「自分のため」なんです。
”具体的な”目標管理シートの書き方
具体的な書き方ってどうする?
目標管理は『SMARTの法則』で具体的に書く
『SMARTの法則とは?』
SMARTとは、以下5つの要素の頭文字をとったものです。
・Specific (具体的)
・Measurable (計測可能)
・Achievable (到達可能)
・Result-based (成果ベース)
・Time-line (期限)
これを意識することで具体的な目標管理ができます。
目標管理の手法として有名で、管理者も心得ている(はず)のものです。
SMARTの法則
Specific:具体的である
目標の明確化。どうなるために、これから自分が何をするべきかをハッキリと書く。
→一年目なら部署の指導計画で目標を決めましょう。「来年の2月には心臓血管外科の術後を担当する」と言ったかんじです。課題は「循環器疾患の看護研修に参加」「心臓血管外科の書籍2冊を使って学習する」など。
Measurable:測定できる
達成状況は客観的に判断できるもの。◯月までに「入院と退院」を◯回担当する!など、数値を使ったり、指導計画のスケジュールにそって設定するなど”判断可能”な形で記載します。
Achievable:到達可能である
目標管理シートは1年ごとに書いているので、その年に達成可能な目標でないとダメ。
難しすぎるとモチベーションが下がるリスクがあります。進歩が感じられるぐらいの設定にする。
例:病棟の業務に慣れて夜勤に入ることができる。
Result-based:成果に基づいている
達成できると、自分も嬉しくなるような目標を立てます。自分のことなのでやる気もでます。
例:早く夜勤に入れる=給料も上がる!
例:ステップどおりに進む=認められると嬉しい
Time-line:期限を設ける
いつまでに達成するのか、期限がないと目標とは言えません(シートには期限を設定するところがあるはず)。
この5つのポイントを押さえると具体性が増し、評価もしやすくなります。
SMARTの法則+ α で気をつけること
以下のことを掛け合わせると更に良い目標になります。
行動レベルで書く
目標を設定したら、やるべき行動を明確にします。
例えば
「術後管理を学習し、◯月までに全身麻酔術後の患者を担当することができる」
なら、「術後管理について外部研修へ参加、書籍2冊を使って学習する」など、自分の行動を具体的に決めます。
振り返りでは「勉強した」よりも「書籍2冊を使って勉強した」の方が具体的でいいですね。目標達成のために”どのような行動をとるのか”を設定しておくと「やった・やらなかった」の二択で評価しやすくなります。
行動を具体的に決めておきましょう。
プロセス(過程)を大事にする
目標だけでなく”達成のために頑張ること”を決めて「過程を評価」できるように作りましょう。
まともな管理者は”プロセス評価”を心がけているはず
「SMARTの法則」と「行動ベース」で確実に褒められる。
この2つのポイントをおさえれば大丈夫です。
1年目からこれらが出来ていたら、師長からめちゃくちゃ褒められます。僕が師長なら他のスタッフにもお手本として見せるでしょう。
ここからは目標管理シートの一歩先の目標管理ツールを紹介します。
その他の『目標管理ツール』
ここまで具体的に書く必要性を説明してきましたが
管理シートは小さくて具体的に書き込めません。
ということもあります。
そう気づいたあなた!よくそこまで具体的にできました👏
管理シートはあくまで「個人の目標を組織目標とすりあわせ、管理者が把握するため」のツール。
個人の目標はもっと生活とリンクしていたり、職場では言えないこともあったり、細かく書きたいこともあります。よね?
そんな時に役立つ「マンダラチャート」と「マインドマップ」を紹介します。
大谷翔平が使っていた『マンダラチャート』
マンダラとは仏教のあれ→
これに似た形の『3×3の9マスシート(または81マス)』で目標を管理します。
かの大谷翔平選手が使っていたことで一躍有名に、高校時代は「8球団からのドラフト1指名」を目標としてこのマンダラシートを使っていたようです。
長期的な目標(将来設計)にはピッタリの方法。
真ん中は人生の目標「幸せに生きる」なんていいですよね。
マンダラチャートの無料アプリ『目標達成シート』
Grid ToDo Lite – 目標達成シート
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「マインドマップ」で書き出す
マインドマップは『思考の整理ツール』
マインドマップは、私たちの頭が自然に行っている思考プロセスを反映したノート法です。頭の中で起きていることが「見える化」されるので、考え続けることが非常にラクになります。
『脳の思考プロセスである放射思考を反映したノート法』と定義されます。
マインドマップの学校より
気持ちの整理や目標管理に適しているので、大企業でも使われています。
本来は大きな紙にカラフルに作るものですが、今はスマホのアプリにもなっていて手軽に作成できます。
マインドマップの無料アプリ『simplemind』
僕は使いやすい無料のアプリ『Simple mind』を使っています。操作に慣れると、何かを計画したり、思考を整理するなど、いろんな場面で役に立ちます。
SimpleMind+ 直感的なマインドマッピング
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まとめ
今回は、褒められる具体的な目標管理シートの書き方について投稿しました。
まとめるとこうなります
仕事以外にも目標をもっていると、毎日のメリハリがついて人生の幸福度も上がりますね😁